文鎮化したFRDM-K66Fの復活

FRDM-K66Fのファームウェアが吹き飛んで文鎮化してしまったので、復活させてみました。 関連する技術情報は、こちらをご覧ください。

復旧方法は色々とあるのですが・・・・例えば

  • JLinkやULINKとデバッガ付属のソフトウェアを使って書き込む
  • K64FなどPyOCD対応したボードを使って書き込む

汎用的に使えると面白そうだったので、上記ドキュメントに書いてあるのとは違う方法を試してみました(DAPLinkブートローダのアップデート用に専用のDAPLinkバイナリを作ってドラッグ&ドロップで書き込む)。

用意するもの

準備(DAPLinkファームウェアの作成)

DAPLinkのリポジトリをクローンして、DAPLinkファームウェアを作成します(インタフェースはLPC11U35/501, ターゲットはK20DX)。 どちらもすでにHCIとTarget用のコードが用意されているので、project.ymlに以下の記述を追加して、progenでプロジェクトを作って、ビルドするだけです。
詳細はこちらをご覧ください。 https://github.com/ARMmbed/DAPLink/blob/master/docs/PORT_BOARD.md

lpc11u35_frdmk20dx_if:
- *module_if
- *module_hic_lpc11u35
- records/board/frdmk20dx.yaml

生成されたバイナリは、こちら。
/media/uploads/MACRUM/lpc11u35_frdmk20dx_if_crc.bin
これを TSUBOLink-II に書き込みます。

  • ISPボタンを押しながらUSB接続する
  • Firmware.bin を削除
  • lpc11u35_frdmk20dx_if_crc.bin をコピー
    コピーが終わったら、USBケーブルを抜いて再度接続します。DAPLinkという名前のドライブがマウントされれば成功です。

FRDM-K66F 用DAPLinkブートローダの書き込み

  • FRDM-K66F 用のDAPLinkブートローダを書き込む
    TSUBOLink-IIとFRDM-K66FをSWD(10ピンフラットケーブル)で接続します。1ピンの位置に注意してください。
    /media/uploads/MACRUM/img_3890.jpg

この時点でK66Fはまだ文鎮化した状態ですが、K20DXにバイナリを書き込むので、FRDM-K66FボードはUSBでPCと接続して、電源を供給する必要があります。


ドライブがアンマウントされ、再度マウントされれば成功です。

これで、FRDM-K66FボードのDAPLinkブートローダが復活したはずです。TSUBOLink-IIを外し、FRDM-K66FのUSBコネクタとPCを接続します。MAINTENACEという名前のドライブがマウントされれば成功です。

DAPLink インタフェースファームウェアの書き込み

最後に、最新版のDAPLinkインタフェースファームウェアを書き込めば作業完了です。 DAPLinkリポジトリのリリースバイナリから最新版のアーカイブをダウンロードします。 https://github.com/ARMmbed/DAPLink/releases/download/v0249/0249_release_package_9c5fd81e.zip

0249_k20dx_frdmk66f_0x8000.bin をMAINTENANCE ドライブにコピーします(ドライブは再マウントされます)。 FRDM-K66FD という名称のドライブがマウントされれば成功です。
/media/uploads/MACRUM/img_3889.jpg


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