(17)トラ技mbedで高精度AD変換(MCP3425ライブラリ)

(17)MCP3425(MCP3425 library)

概要

  • MCP3425用の制御ライブラリです。
  • 2つの付録基板を活用します。
  • トランジスタ技術2014年2月号の付録基板(実験基板)
  • トランジスタ技術2014年3月号の付録基板(トラ技mbed)
  • 実験基板は表示機として使用します。LPC810は外しておきます。
  • トラ技mbedのA/D変換は10ビット精度のため、高い精度の16ビットA/D変換をしたいときに利用します。
  • ただし変換速度は遅いです。16ビットのとき15SPS(Sampling Per Second)です。

/media/uploads/yasuyuki/usbmbed.png

MCP3425モジュール

  • MCP3425は表面実装ですので、DIPモジュールを利用しました。
  • 端子のmbed風表記です。

/media/uploads/yasuyuki/mcp3425.png

仕様(spec.)

  • MCP3425は16ビットA/D変換です。
  • 測定範囲:(Vin+)-(Vin-) = -2.048Vから+2.048V ただし、3.3V>(Vin-)>0V, 3.3V>(Vin+)>0V
  • 分解能:16ビット
  • I2Cアドレス(7ビット)は0x68(プログラム上の表記は0xD0)
  • (Vin+)と(Vin-)の電圧差を測定します。(Vin-)をGndに接続すれば、(Vin+)の電圧を測定します。

/media/uploads/yasuyuki/mcp3425.jpg

MCP3425メンバー関数

関数名用途引数戻り値
MCP3425 mcp3425(P0_5, P0_4)インスタンス生成SDA, SCL-
MCP3425 mcp3425(i2c)インスタンス生成i2c-
mcp3425.get()変換データvoidshort
  • インスタンス生成はどちらかの方法で行います。i2cを継承することもできます。
  • あえて16ビットデータを取得するようにしています。

mbedソフトウェア

  • サンプルプログラムはmbed_MCP3425です。
  • mbed_MCP3425_LPC11U35_501.binを書き込みます。

トラ技mbedのプログラム書き込み方法

  1. ISPボタンを押しながらRESETをON/OFFします。
  2. PCにUSBストレージとして認識されます。
  3. firmware.binを削除します。
  4. バイナリファイルをコピーします。
  5. RESETを押します。

接続

  • MCP3425のVIN+(1)はアナログ入力です。
  • MCP3425のVSS(2)をmbedのGNDに接続します。
  • MCP3425のSCL(3)をmbedのSCLに接続します。
  • MCP3425のSDA(4)をmbedのSDAに接続します。
  • MCP3425のVdd(5)をmbedの3.3Vに接続します。
  • MCP3425のVIN-(6)はアナログ入力です。

著作権と免責事項

  • 個人利用に限定され、著作権者の許可なく商用利用できません。
  • 直接間接に関わらず、使用によって生じたいかなる損害も筆者は責任を負いません。


Please log in to post comments.