DS-5 v5.16でmbedを使用する

MDK-ARM とは別のもうひとつのARM純正開発環境 DS-5 v5.16 がリリースされました(2013/10/24)。v5.16 では、mbed の対応が正式に入りました。早速使ってみましたので、mbed プロジェクトのビルドとデバッグ手順をまとめます。

http://www.arm.com/ja/products/tools/software-tools/ds-5/ds-5-downloads.php

プロジェクトのインポートとビルド

  • mbed.org で新規プロジェクトを作成する
  • 右クリックで、"Export Program..." を選択する
  • Export Toolchain: から "DS-5" を選択する
    /media/uploads/MACRUM/export_proj.jpg
  • Exportによって生成されたZIPファイルをダウンロードし、適当なフォルダに展開する
  • DS-5 を起動し、[ファイル] - [インポート...] から、[一般] - [既存プロジェクトをワークスペースへ] を選択し、「次へ」をクリックする
  • 「ルート・ディレクトリーの選択」で、「参照...」で、先ほど展開したフォルダを指定する
    /media/uploads/MACRUM/import.jpg
  • 「終了」を選択し、プロジェクトをインポートする
  • [ファイル] - [プロパティ] から、[C/C++ビルド] - [設定] - [ARM C++ Compiler] - [インクルード]を選択する
  • デフォルトではパスが合っていないので、以下のようにインクルードパスを変更する
【変更前】
${workspace_loc:/${ProjName}/mbed/LPC1768}
${workspace_loc:/${ProjName}/mbed/LPC1768/ARM}
${workspace_loc:/${ProjName}/mbed}

【変更後】
${workspace_loc:/${ProjName}/mbed/TARGET_LPC1768}
${workspace_loc:/${ProjName}/mbed/TARGET_LPC1768/TOOLCHAIN_ARM_STD}
${workspace_loc:/${ProjName}/mbed}
  • 同じダイアログから、[ARM Linker] - [イメージレイアウト] のスキャッターファイルを変更する
【変更前】
${ProjDirPath}/mbed/LPC1768/ARM/LPC1768.sct

【変更後】
C:\docs\mbed\ds-5_connection\my_test_proj\mbed\TARGET_LPC1768\TOOLCHAIN_ARM_STD\LPC1768.sct
  • [プロジェクト] - [プロジェクトのビルド] を行い、.axf と .bin を生成する
  • mbed を PC の USB ポートに接続する
  • 生成された .bin ファイルを mbed の USB マスストレージにコピーし、リセットボタンを押して、ターゲットの flash メモリに書き込む

デバッグ

  • [実行] - [デバッグの構成...] から、"DS-5 デバッガ" の "ds5_lpc1768" を選択する
  • [プラットフォームのフィルタ] に "mbed" と入力し表示されるリストから、[mbed] - [NXP LPC1768] - [Bare Metal Debug] - [Debug Cortex-M3] を選択する
    /media/uploads/MACRUM/debug_connection.jpg
  • [Connection] フィールドの「Browse...」ボタンを押し、mbed を CMSIS-DAP アダプタとして認識させる
  • 「適用」ボタンを押し、設定を保存させる
  • 「デバッグ」ボタンを押し、デバッグセッションを開始する


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